神経線維に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

71回 A問題 問19

難易度:易

神経線維に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 静止膜電位は細胞の内側に対して外側が負になる。
  2. ランビエ絞輪には Ca2+チャネルが密集する。
  3. 神経線維の活動電位の発生は全か無かの法則に従う。
  4. C線維は A線維より興奮の伝導が速い。
  5. 活動電位は K電流で始まる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
静止膜電位は細胞の内側に対して外側がになる。

重要度:☆☆☆
ランビエ絞輪には Na+チャネルが密集する。

重要度:☆☆☆
神経線維の活動電位の発生は全か無かの法則に従う。

+の電位をもつ電解質と−の電位をもつ電解質
どちらが細胞内に流入してくるのか、また多いのかで電位が上がったり下がったりします。

ナトリウムなので+の電位をもつ電解質が
細胞内に入って電位が上がる現象を興奮性シナプス後電位(EPSP)といいます。

一方でクロルなどの−の電位をもつ電解質が
細胞内に入って電位が下がる現象を抑制性シナプス後電位(IPSP)と呼びます。

そのトータルの電位(差し引きの結果の電位)が
”ある閾値”を超えるかどうかで刺激が入るかどうかが変わります。

これを「全か無の法則」といいます。

重要度:☆☆☆
C線維は A線維より興奮の伝導が遅い

重要度:☆☆☆
活動電位は Na+電流で始まる。

一般的に電位の立ち上がりは「Na+」電流によって起こります。

心臓のペースメーカーである「洞房結節」や「房室結節」ではCa2+」電流によって起こります。この違いは重要なので覚えるべきでしょうな。

解説

神経の生理学の問題ですね。
選択肢を吟味して、対応力を身に着けましょう!

神経の分類に関しては、こちらの記事にまとめています。