71回 A問題 問20
難易度:並
血管平滑筋を収縮させる物質はどれか。
- ヒスタミン
- プロスタグランジン I2
- セロトニン
- トロンボキサン A2
- 心房性ナトリウム利尿ペプチド
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
ヒスタミン
血管を弛緩させて、炎症性物質の透過性を亢進させます。
体内の様々な場所から分泌され、
機能も様々ですが「肥満細胞」から分泌されていますよね。
「ダリエ兆候」って知っていますか?
「肥満細胞腫」のある患部を刺激することで腫瘍化した肥満細胞から多量のヒスタミンが放出され体内への様々な悪影響を及ぼします。これをダリエ兆候といいますよね。
みなさんも肥満細胞腫の子がいたら、あまり触らないようにしましょうね。
重要度:☆☆☆
プロスタグランジン I2
これは、トロンボキサンA2と相対的な役割を持ちます。
この「トロンボキサンA2」と「プロスタグランジン I2」は、シーソーゲームになっておりいずれかのバランスが崩れると多くの病態が引き起こされます。
重要度:☆☆☆
セロトニン
トリプトファンから生合成される神経分泌物質の一つです。
重要度:☆☆☆
トロンボキサン A2
基本的な作用は、血管を収縮、血小板表面に結合し血小板凝集させます。
アスピリンは、NSAIDsで有名な物質ですが、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで下流のプロスタグランジンだけでなくトロンボキサンA2の合成も抑制してしまいます。
そのため「低用量」のアスピリンでは、抗血小板作用をもつということも重要です。

重要度:☆☆☆
心房性ナトリウム利尿ペプチド
「ANP」と呼ばれていますよね。
心臓病のバイオマーカーとなっています。
他には「BNP」もバイオマーカーとなっており、心臓障害を示す良いバイオマーカーとして臨床の現場で使われています。
類題はこちら。
類題を解いて、演習しましょう!