脂肪細胞から分泌されて摂食を抑制するホルモンはどれか。

過去問

71回 A問題 問13

難易度:並

脂肪細胞から分泌されて摂食を抑制するホルモンはどれか。
  1. グレリン
  2. オレキシン
  3. レプチン
  4. モチリン
  5. セクレチン

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
グレリン

食欲ホルモンと呼ばれています。胃が空っぽになると「グレリン」が胃から分泌され、脳の「視床下部」に作用することで食欲が刺激されます。

「腹減ったなぁ〜」と感じるのは、グレリンのせいです。

重要度:☆☆
オレキシン

視床下部から分泌されるホルモンです。このホルモンは食欲と覚醒、睡眠と関わりがあります。空腹のとき「オレキシン」が分泌され、脳が活性化状態にあります。空腹のときって、寝れないですよね?そうゆうことです。

重要度:☆☆
レプチン

よく脂肪吸引する方がいらっしゃいますが、脂肪細胞がなくなるとレプチンを合成できる絶対量が減るため太りやすくなるようです。脂肪細胞にも役割がありますから、お金があっても脂肪吸引なんで絶対にしないほうが良いです。

またこのホルモンが体内で合成できない、あるいは受容体を持たないと、摂食のブレーキが効かず食べまくることになります。それが糖尿病のモデルマウスです。

重要度:☆☆
モチリン

腸から分泌される、空腹時の収縮運動に関わっていますホルモンです。お腹がなるときは、「モチリン」を思い出してください。笑

重要度:☆☆
セクレチン

S細胞から分泌され、胃酸分泌を抑え、膵液分泌を促すホルモンです。

消化管ホルモンで重要なのは「ガストリン」「セクレチン」「コレシストキニン」です。まずはこれだけ覚えて下さい。

初めは「ガストリン」。胃のG細胞から分泌されるホルモンで「胃酸の分泌を亢進」させます。それにより食物は溶かされ十二指腸の方に送られます。

次に活躍するのは「セクレチン」です。十二指腸のS細胞から分泌されるホルモンで「胃酸の分泌を抑制し、膵液の分泌を亢進」させます。胃内で食物は溶かされているので、胃酸はもう必要ないため分泌を抑制し、更には膵液という塩基性の物質により胃酸を中和します。

さて最後は「コレシストキニン」です。同じく十二指腸のI細胞から分泌されるホルモンで「膵液の分泌を亢進」させます。

胃酸分泌を抑制するホルモンとして「ソマトスタチン」があります。

ソマトスタチンは胃や十二指腸(D細胞)や膵臓(δ細胞)などの複数の場所で分泌されるホルモンで、ガストリンの分泌を抑制するだけでなく、インスリンやグルカゴンの分泌調整をしています。おもろ。

消化管ホルモンに関する類題で演習しよう!

消化管ホルモンに関する出題は、ほとんど毎年出題されているため絶対に覚えましょうね!