コホート研究による相対リスクが高いことが関係する項目はどれか。

過去問

75回 B問題 問33

難易度:易

コホート研究による相対リスクが高いことが関係する項目はどれか。
  1. 関連の時間性
  2. 関連の強固性
  3. 関連の一致性
  4. 関連の整合性
  5. 関連の特異性

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
疫学研究の目的の一つとして「因果関係」があります。因果関係はいくつかのポイントで評価することができます。

重要度:☆
関連の時間性

原因のあとに結果があることは当然ですが、原因の暴露から結果までの時間が妥当である必要があります。

重要度:☆☆☆
関連の強固性

喫煙と肺がんとの関連を例に考えます。

相対リスクが増大は、喫煙により肺ガンが”より”起こりやすいことを意味しています。すなわち強固性が高まっていますよね

重要度:☆
関連の一致性

異なった母集団や、研究手法でも同じ関連性が認められば、因果関係の一致性は高まります。

重要度:☆
関連の整合性

これまでの科学的な根拠と矛盾していないと、関連の整合性は高くなりますね。

重要度:☆
関連の特異性

特定の原因によって、特異的な結果を引き起こす場合は、関連の特異性は高まります。

加えて「量反応関係」というのがあります。原因の曝露量が増加することにより結果のリスクが増えることをいいます。