吸虫に続き条虫も、寄生虫の中で得点源なので覚えるべき分野です。
吸虫に関してのまとめはこちら。
線虫に関しては、こちら。
原虫に関しては、こちらをご覧ください。
ブロックに分けて説明していきますね!
(ΦωΦ)
条虫の解剖
条虫は消化管がない、、、
条虫は、体表から直接栄養を供給します。腸管と同じように腸絨毛に似た構造もあります。
要するに消化管を流れる栄養を吸収しています。
覚えなくても良いですが、
擬葉目は”吸溝”、円葉目は”吸盤や鈎”で消化管に付着しています。
重要ポイント
終宿主の病害が強くないのは、単に消化管にくっついているだけだから!
貧血も起こしませんよ!
雌雄が一緒になっている!
吸虫と同じく条虫も「雌雄同体」といって、雄性生殖器と雌性生殖器の両方をもっています。これは、たった一匹で増殖できるわけではなく、どっちがオス(あるいはメス)でも交配が可能ということです。
擬葉目と円葉目とで異なる形態学的特徴がある!
擬葉目 | 円葉目 | |
---|---|---|
吸着様式 | 吸溝 | 吸盤・鈎 |
子宮口 産卵する場所 | 有り | 無し 片節ごと切り離す |
虫卵の小蓋 | 有り | 無し |
虫卵内容 | 卵細胞・卵黄細胞 | 六鈎幼虫 |
終宿主への 感染形態 | プレロセルコイド | 原頭節(嚢尾虫) |
発育過程 | 卵→ コラシジウム→ プロセルコイド→ プレロセルコイド | 卵→ 嚢尾虫→ 成虫 |
独特な虫卵の形・構造物を覚えよう!
擬葉目
擬葉目の卵の特徴
擬葉目の卵には小蓋があります。さらに卵の内容は、卵細胞・卵黄細胞なんです。
ってことはですよ!!!吸虫のそれと一緒ではありませんか?!
そんなわけで虫卵は「吸虫卵」と鑑別する必要がありますね。まぁ条虫は「浮遊法」で、吸虫は「沈殿法」で集卵するため現場での鑑別の必要性は無いと思いますが、、、