寛骨臼骨折整復手術において損傷に注意すべき神経はどれか。

過去問

74回 B問題 問63

難易度:並

寛骨臼骨折整復手術において損傷に注意すべき神経はどれか。
  1. 陰部神経
  2. 大腿神経
  3. 坐骨神経
  4. 閉鎖神経
  5. 前殿神経

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
陰部神経

重要度:☆
大腿神経

大腿神経と閉鎖神経は、”腰神経叢”から分岐しています。大腿神経は「大腿管」を通り「伏在神経」となって下降します。

股動脈ってなんすか?

結論:大腿動脈です。小動物臨床で脈拍を触知する際に一般的に用いられます。

重要度:☆☆☆
坐骨神経

圧倒的にこの神経です。寛骨臼の尾側に出てきます。寛骨臼にアプローチする際に気をつける神経ですから、大腿骨頭切除術の際にも当然気をつけるべき神経です。

重要度:☆
閉鎖神経

閉鎖孔を通過していますよ!

重要度:☆
前殿神経

中殿筋や深殿筋を支配しています。ちなみにですが、浅殿筋は”後”殿神経支配です。

そういえば、脈拍数と心拍数の違いってなんだ?

結論:拍動する”場所”が異なります。

心拍数は「心臓」が拍動する数、脈拍数は「全身の動脈」が拍動する数になります。正常ではどちらも同じですが、不整脈の際には差が生じます。