エルゴステロールに結合し細胞膜に小孔をつくることで薬理作用を示すのはどれか。

過去問

74回 B問題 問2

難易度:難

エルゴステロールに結合し細胞膜に小孔をつくることで薬理作用を示すのはどれか。
  1. フルシトシン
  2. チアベンダゾール
  3. イトラコナゾール
  4. フェバンテル
  5. アムホテリシン B

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
フルシトシン

核酸合成系を阻害する抗真菌薬です。

重要度:☆
チアベンダゾール

食品添加物、農薬、動物用医薬品等、幅広く利用されている抗菌薬・防カビ剤です。人体への催奇形性を持つ物質とも言われているため食品衛生学上重要な薬物です。カンキツ類やバナナの表面に塗布されているケースがあります。

作用機序はβチューブリンに結合し有糸分裂を阻害することによります。

重要度:☆☆☆
イトラコナゾール

エルゴステロールの生合成を阻害する抗真菌薬です。アゾール系抗真菌薬に分類されます。

重要度:☆
フェバンテル

ベンズイミダゾールを介してフェンベンダゾールとなって作用します。一般的に、犬の消化管内寄生虫(線虫や条虫)に対する駆虫薬として有名です。

重要度:☆☆
アムホテリシン B

エルゴステロールは、真菌の細胞壁を構成する脂質です。