哺乳類家畜の呼吸器に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

74回 A問題 問7

難易度:並

哺乳類家畜の呼吸器に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 肺胞上皮は胎子期の中胚葉に由来する。
  2. 肺胞には平滑筋細胞がみられる。
  3. 胸部の気管は食道の背側に位置する。
  4. 副鼻腔は頭蓋の骨洞であり、鼻腔と連絡する。
  5. 喉頭の輪状軟骨は甲状軟骨より尾側に位置する。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
肺胞上皮は胎子期の胚葉に由来する。

内胚葉から作られるのは、
「消化器(胃・腸・肝臓・膵臓)」
「呼吸器(喉頭・気管気管支・肺胞)」
「尿路(膀胱・尿道)」です。

重要度:☆☆
肺胞には平滑筋細胞がみられない

肺胞が、伸び縮みするのは平滑筋による機能ではなく、弾性線維による機能です。
肺は風船に例えられることから、容易に想像できます。

重要度:☆☆☆
胸部の気管は食道の側に位置する。

重要度:☆☆
副鼻腔は頭蓋の骨洞であり、鼻腔と連絡する。

重要度:☆☆
喉頭の輪状軟骨は甲状軟骨より尾側に位置する。

喉の解剖学を理解しよう!

喉は以下の軟骨で形成されています。
「喉頭蓋軟骨」「披裂軟骨」「甲状軟骨」「輪状軟骨」

それぞれの軟骨には、ちゃんと役割を持っています。

  • 喉頭蓋軟骨
    • 嚥下時に気管に食物が入らないように塞ぐことです。弾性軟骨です。
  • 甲状軟骨
    • 喉頭に壁・床を形成することです。硝子軟骨です。
  • 披裂軟骨
    • 対をなして屋根を作ることです。硝子軟骨です。
    • 内視鏡で喉を見た時に、左右に対をなして飛び出ているのはこの披裂軟骨の小角突起です。
  • 輪状軟骨
    • 気管への導入部分を形成することです。硝子軟骨です。

弾性軟骨って、喉頭蓋だけじゃ〜ん。