哺乳類家畜の内分泌系に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

74回 A問題 問1

難易度:易

哺乳類家畜の内分泌系に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 馬の副腎皮質最外層はその形状から弓状帯とよばれる。
  2. 松果体にはヘリング小体が分布する。
  3. 豚は内上皮小体と外上皮小体の両方をもつ。
  4. 神経性下垂体(後葉)は胎子期の口腔上皮から生じる。
  5. 牛の甲状腺の左葉と右葉は線維性峡部によって連結している。

選択肢を吟味しよう!

最近の国家試験では、かならずと言ってよいほど出題されます。
覚えることは、それほど多くないので頑張りましょう!

重要度:☆☆☆
馬の副腎皮質最外層はその形状から弓状帯とよばれる。

種差に関係なく副腎皮質は三層構造になっており、

外側から
①弓状帯(鉱質コルチコイドを分泌)
②束状帯(糖質コルチコイドを分泌)
③網状帯(アンドロジェンを分泌)

網状帯の内側には、副腎髄質が存在しています。
髄質では、カテコールアミンであるアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されています。

重要度:☆
下垂体後葉にはヘリング小体が分布する。

松果体は、メラトニンを産生する組織です。

重要度:☆
豚・鳥は内上皮小体がない

豚・鳥・魚類以外の動物では、内・外上皮小体の両方を持ち合わせます。

ちなみに、
第3咽頭嚢上皮→外上皮小体
第4咽頭嚢上皮→内上皮小体

それぞれ左右に一つずつ、計4個あります。

鰓後体って聞いたことあるんだけど?なんすかねこれ?

鰓後体は、魚類に存在するカルシトニンを分泌するための器官です。
パラソルモンではないので注意して下さい!

スタニウス小体は、真骨魚類(サケ・コイ)がもつ、血中カルシウム濃度を低下させるカルシトニンに似たホルモンを分泌する組織です。

重要度:☆
神経性下垂体(後葉)は胎子期の間脳から生じる。

下垂体前葉は胎子期の口腔上皮から生じる外胚葉組織です。

重要度:☆
牛の甲状腺の左葉と右葉は腺性峡部によって連結している。

線維性胸部を持つのは、「馬」と「犬」です。豚は、錐体葉をもちます。