我が国で緊急時にのみ使用する目的でワクチンが備蓄されている感染症はどれか。

過去問

73回 必須問題 問37

難易度:難

我が国で緊急時にのみ使用する目的でワクチンが備蓄されている感染症はどれか。
  1. 口蹄疫
  2. 牛海綿状脳症
  3. 馬伝染性貧血
  4. 豚の流行性脳炎
  5. 狂犬病

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
口蹄疫

重要度:☆☆☆
牛海綿状脳症

ワクチンはありません。

重要度:☆☆☆
馬伝染性貧血

ワクチンはありません。

重要度:☆☆☆
豚の流行性脳炎

一般的に使用されています。

豚の流行性脳炎?日本脳炎?なんなの!ややこしすぎ!!!

結論:ですね。
法定伝染病で指定されている「流行性脳炎」は、「カ」に媒介される脳炎の総称で、

  • 日本脳炎(フラビウイルス)
  • ウエストナイル熱(フラビウイルス)
  • 東部・西部馬脳炎(トガウイルス)
  • ベネズエラ馬脳炎(トガウイルス)

が含まれています。

重要度:☆☆☆
狂犬病

一般的に使用されています。
犬は、毎年の接種義務があります。

解説

家畜伝染病予防法に記載されている28の法定伝染病の中でも、
「発生予防」「まん延防止」の観点から措置をとるべき家畜伝染病を以下に示します。

国だけでなく、地方公共団体、関係機関が連携し、「発生予防」「まん延防止」の措置をとるための指針を「”特定”家畜伝染病”防疫指針”」と呼びます。

「特定家畜伝染病防疫指針」に指定された家畜伝染病の神7

  • 口蹄疫
  • 牛疫
  • 牛肺疫(ワクチンなし)
  • 牛海綿状脳症(ワクチンなし)
  • 豚熱
  • アフリカ豚熱(ワクチンなし)
  • 高病原性鳥インフルエンザ

備蓄ワクチンとして、緊急時に備えている疾患は、

「口蹄疫」「牛疫」「豚熱」「高病原性鳥インフルエンザ」の4つです。

備蓄ワクチンが保管されているのってどこすか?

結論:動物検疫所です。

家畜伝染病予防法
https://hourei.net/law/326AC1000000166

特定家畜伝染病防疫指針
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_bousi/index.html