73回 B問題 問71
難易度:並
馬の卵巣の顆粒膜細胞腫に関する記述として適切なのはどれか。
- 芦毛馬に多発する。
- 卵巣腫瘍の中で発生頻度は低い。
- 不妊となる。
- 攻撃性が高まる。
- 治療法はない。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
選択肢を吟味しよう!
顆粒膜細胞腫は、牛に最も多く発生する卵巣腫瘍です。
この顆粒膜細胞腫ですが「馬」にも発生しやすいことも忘れてはいけません。
重要度:☆芦毛馬に多発する。
顆粒膜細胞腫の罹患しやすい馬の種類は分かりませんが、芦毛馬は「悪性黒色腫」が発生しやすいと言われていますよね。
重要度:☆☆
卵巣腫瘍の中で発生頻度は高い。
牛と同様、馬でも頻度が高い腫瘍です。顆粒膜細胞腫は腫瘍とは言っても、転移もせず良性です。
なにか良くないかと言うと、「不妊」となり繁殖ができないことです。良性腫瘍なのは良いですが、繁殖牝牛や馬が繁殖できないのは大きな問題です。
重要度:☆☆
不妊となる。
正解です。
重要度:☆☆
攻撃性が高まる。
テストステロンの産生量が増えるために雄性化します。
重要度:☆☆
治療法はある。
一般的に片側性の腫瘍なので、腫瘍化した方を摘出するとおおよそ半年で発情が戻るようです。