鼻疽の診断に用いられる反応はどれか。

過去問

73回 A問題 問11

難易度:易

鼻疽の診断に用いられる反応はどれか。
  1. ツベルクリン反応
  2. ヨーニン反応
  3. シュワルツマン反応
  4. 膣粘液凝集反応
  5. マレイン反応

解説

重要度:☆
ツベルクリン反応

結核の診断に用います。

ちなみにですが、結核菌は動物によって変わります。同一ではないので注意してください。

ウシの結核菌は、Mycobacterium bovis

ヒトの結核菌は、Mycobacterium tuberculosis

もう一つ、抗酸菌染色である「チール・ネルゼン染色」は絶対に覚えましょう。

重要度:☆
ヨーニン反応

ヨーネ病の診断に用いられます。

ヨーネ病の原因菌は「Mycobacterium avium subsp. paratuberculosis」です。ちなみにですがヨ-ネ菌は結核菌用の培地に発育できず、その発育にはマイコバクチン添加されたハロルド培地が必要です。

重要度:☆
シュワルツマン反応

チフス菌などの培養濾液(シュワルツマン濾液)の少量をウサギの皮内に注射史(準備注射),ついで約18~36時間後に同じ濾液を静脈内に注射(惹起注射)したとき,皮内注射箇所に出血壊死とを伴う強い皮膚反応が起こる現象。

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となっています。この反応は、細菌の内毒素によって生じるようです。

重要度:☆
膣粘液凝集反応

牛のカンピロバクター感染症の診断方法として用います。

重要度:☆☆☆
マレイン反応

原因菌「Burkholderia mallei」ですね。

類鼻疽菌である「Burkholderia pseudomallei 」は鞭毛を持ち、運動性がある点で鼻疽菌と異なります。両者は生物兵器として検討されるくらい、空気感染、粘膜感染するやっかいな感染症です。