第1中間宿主と第2中間宿主をとるのはどれか。

過去問

73回 A問題 問63

難易度:易

第 1 中間宿主と第 2 中間宿主をとるのはどれか。
  1. 肝吸虫(Clonorchis sinensis)
  2. 猫回虫(Toxocara cati)
  3. 猫胃虫(Physaloptera praeputialis)
  4. 瓜実条虫(Dipylidium caninum)
  5. 有棘顎口虫(Gnathostoma spinigerum)

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
肝吸虫(Clonorchis sinensis)

第一中間宿主は「マメタニシ」
第二中間宿主は「コイ・フナ」です。

重要度:☆
猫回虫(Toxocara cati)

回虫は中間宿主を必要としませんが、待機宿主になる可能性があります。

ネズミ・ゴキブリなどの待機宿主を猫が経口的に摂取することで感染します。

回虫により感染経路は異なりますが「”猫”回虫」は、経口・経乳感染します。
母乳から感染するため、母親に対する駆虫だけでなく、子に対する駆虫も必要な場合があるということです。

この事実は小動物臨床上かなり重要です。

回虫なんて、まじで頻繁に見ますよ。超重要です。虫卵も覚えてほしいですね。

重要度:☆
猫胃虫(Physaloptera praeputialis)

第一中間宿主で「ゴキブリ・バッタ・コオロギ」がありますが、
第二中間宿主はありません。

重要度:☆
瓜実条虫(Dipylidium caninum)

条虫の場合中間宿主は必須ですが、その殆どが中間宿主を1つしか持ちません。例外は「擬葉目」の条虫です。擬葉目の条虫は中間宿主を2つ持ちます。

重要度:☆☆☆
有棘顎口虫(Gnathostoma spinigerum)

第一中間宿主は「ケンミジンコ」、
第二中間宿主が「ライギョ・ドジョウ・カエル」です。

他にも、「ドロレス顎口虫」も覚えるべきです。ドロレスは第二中間宿主が「ヘビ」です。

この生活環、「マンソン裂頭条虫」に似ていませんか?