犬の総踵骨腱(アキレス腱)断裂に関する記述として最も適切なのはどれか。

過去問

72回 B問題 問68

難易度:易

犬の総踵骨腱(アキレス腱)断裂に関する記述として最も適切なのはどれか。
  1. 両側性の断裂は若齢の小型犬に多い。
  2. 完全断裂では足根部が過屈曲して沈下する。
  3. 完全断裂と部分断裂を鑑別するために X線検査を実施する。
  4. 断裂した腱はレンベルト縫合法により整復する。
  5. 術後できるだけ早期に運動を再開させる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
両側性の断裂は若齢の小型犬に多い。

重要度:☆☆☆
完全断裂では足根部が過屈曲して沈下する。

正解です。
読んだ瞬間に、選びたい選択肢です。

重要度:☆☆☆
完全断裂と部分断裂を鑑別するためにX線検査を実施する。

分かりませんが、たぶん超音波検査や触診・CT検査等で診断すると思われます。

少なくともX線で腱の断裂を判断することはできません。

重要度:☆☆
断裂した腱はブンネル縫合により整復する。

腱縫合は

「ブンネル縫合」
「スリーループ・プーリー法」があります。

レンベルト縫合は「内反縫合」です。
ちなみに「並置縫合」は「ギャンビー縫合」です。

内反縫合や並置縫合の方が重要なのでレンベルト縫合やギャンビー縫合を覚えて下さい。
腱縫合は後回しで良いです。

重要度:☆☆
術後できるだけ早期に運動を再開させない

腱が付着するまで安静にすべきです。

解説

足根部が屈曲するのは、「アキレス腱の完全断裂」だけではありません。

猫の「糖尿病」による
末梢神経障害でも足根部が沈下します。