72回 B問題 問56
難易度:並
牛の急性ワラビ中毒の主症状はどれか。
- 光線過敏症
- 強直性けいれん
- 流涎
- 出血傾向
- 被毛褪色
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆
光線過敏症
オトギリソウによる副作用です。
重要度:☆
強直性けいれん
破傷風の症状ですかね。
ちなみに弛緩性麻痺を引き起こすのは「ボツリヌス菌」です。
重要度:☆
流涎
重要度:☆☆☆
出血傾向
重要度:☆
被毛褪色
銅欠乏の症状です。
解説
ワラビ中毒には牛と馬で全然違います。その違いを覚えてください!
牛のワラビ中毒
ワラビの中毒成分である「プラキロシド」による中毒です。
急性中毒では、骨髄の造血機能低下や血液凝固不全のため、出血傾向に陥り数日で死にます。
慢性中毒では、膀胱に腫瘍ができ、血尿が見られます。
慢性と急性があるので注意が必要です。
馬のワラビ中毒
馬の場合「プタキロシド」ではなく「アノイリナーゼ」と呼ばれるビタミンB1分解酵素です。もちろん分解酵素なのでチアミン欠乏を引き起こし、神経症状、特に「腰萎」が起こります。