前向きコホート研究に関する記述として正しいのはどれか。

過去問

71回 B問題 問35

難易度:並

前向きコホート研究に関する記述として正しいのはどれか。
  1. 横断研究よりも調査期間が短い。
  2. 症例対照研究よりも費用がかからない。
  3. あらかじめ曝露群および非曝露群を設定する必要がない。
  4. 発生頻度が低い疾患でも少数のサンプルで実施できる。
  5. 因子への曝露によって起こる疾患発生と因子の関連の強さがわかる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
横断研究よりも調査期間が長い

コホート研究は、暴露から前向きに追跡するので調査期間は長いです。

重要度:☆☆☆
症例対照研究よりも費用がかか

症例対照研究は後ろ向き研究で追跡が必要ないため、
コホート研究に比べれば時間はかかりません。

重要度:☆☆☆
あらかじめ曝露群および非曝露群を設定する必要がある

そうしないと始まりません。

重要度:☆☆
発生頻度が低い疾患でも数のサンプルで実施できる。

発生頻度がそもそも低いので、
発生するのに超時間かかったり、最悪発生しないこともありますよね?

そう考えると、多数のサンプルが必要なのは当然です。

重要度:☆☆
因子への曝露によって起こる疾患発生と因子の関連の強さがわかる。

解説

コホート研究の「コホート」とは、
同じ属性を持つ1集団をいいます。例えば、同じ年齢の集団、同じ職業の集団、同じ地域の集団などです。

その1集団のなかで、ある因子への暴露群と非暴露群を分け、
追跡することでその因子と疾病発生の関連を見出す研究を「コホート研究」です。

研究手法に関しては、以下にまとめています。ぜひ、よかったら。