エボラ出血熱あるいはその病原体に関する記述として適切なのはどれか。

過去問

71回 B問題 問30

難易度:易

エボラ出血熱あるいはその病原体に関する記述として適切なのはどれか。
  1. 原因ウイルスはアレナウイルス科に属する。
  2. ヒトの感染例はアフリカに限局している。
  3. 我が国では高度安全研究施設で BSL4 の病原体として扱われる。
  4. レストン型エボラウイルスはヒトに感染すると高い致死率を示す。
  5. レゼルボアはマストミス(ヤワゲネズミ)である。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
原因ウイルスはフィロウイルス科に属する。

重要度:☆☆
ヒトの感染例はアフリカに限局している。

基本的にはアフリカですが、、、レストン型エボラウイルスは、アジアで流行しました。

重要度:☆☆☆
我が国では高度安全研究施設で BSL4 の病原体として扱われる。

特定病原体等に指定されている病原体はこちらにまとめています。

バイオセーフティーレベルに関しては、下記にまとめました。

病原体設備
病原性伝搬性
BSL1なしなし通常の実験室
BSL2低いなし一般人の入室禁止
BSL3高い低い前室あり
実験室内の陰圧化
高機能フィルター
BSL4高い高い3つの前室
フィルター2重化

重要度:☆☆☆
レストン型エボラウイルスは猿と豚に感染すると高い致死率を示す。

アジアで流行したレストンエボラは、人には病原性はありません!感受性動物は、猿と豚です。

スーダンエボラ・ザイールエボラでは、人の致死率が40%〜90%にもなります。

重要度:☆☆☆
レゼルボアはフルーツコウモリである。

レゼルボア(自然宿主)は、フルーツコウモリと言われています。

マストミスが自然宿主となる感染症は、「ラッサ熱」です。