X線撮影に用いる器材に関する説明として誤っているのはどれか。

過去問

71回 A問題 問71

難易度:易

X線撮影に用いる器材に関する説明として誤っているのはどれか。
  1. X線発生装置のターゲットにはモリブデンやタングステンなどが使用される。
  2. X線発生装置のターゲットは陰極にある。
  3. グリッドは散乱X線を遮断するために用いられる。
  4. グリッドはフィルムと被写体の間に位置させる。
  5. 増感紙は照射時間を短縮させ、放射線照射量を少なくするために用いられる。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
X線発生装置のターゲットにはモリブデンやタングステンなどが使用される。

重要度:☆☆☆
X線発生装置のターゲットは陽極にある。

電子は負に帯電しているので陰極から発射され、ターゲットは陽極となります。ターゲットになっている陽極の金属もしっかり覚えましょう!

重要度:☆☆☆
グリッドは散乱X線を遮断するために用いられる。

ずばり、そのとおりです。

重要度:☆☆☆
グリッドはフィルムと被写体の間に位置させる。

そうしないと散乱X線を吸収できません。

重要度:☆☆
増感紙は照射時間を短縮させ、放射線照射量を少なくするために用いられる。

そのとおり。

解説

グリッドは検出器(フィルム)への散乱X線を除くことで、ノイズを防ぐために用いられます。

グリットの構造は、「鉛」と「中間物質」が交互に配列された状態です。中間物質はX線を通しますが、「鉛」はX線を通さないので散乱X線を排除できます。

誤解している人が多いのですが、レントゲン室で着用する防護服は「散乱X線」から身を守るために着用します。

照射された一次X線から身を守っているわけではありません!