血管拡張作用を持つ薬物と作用機序の組合せで正しいのはどれか。

まとめ

71回 A問題 問31

難易度:易

血管拡張作用を持つ薬物と作用機序の組合せで正しいのはどれか。
  1. ニフェジピン― グアニル酸シクラーゼ活性化
  2. プラゾシン ― アンギオテンシン変換酵素阻害
  3. カンデサルタン ― アンギオテンシン受容体拮抗
  4. ニトログリセリン ― Ca2+チャネル遮断
  5. エナラプリル ― α1 受容体拮抗

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
この問題は、正解が分かりやすいので解答は簡単です。

このように、一見難しそうな問題でも選択肢をみれば案外簡単に解ける問題は多いです。
冷静に対処していきましょう!

重要度:☆☆
ニフェジピン ― Ca2+チャネル遮断

降圧剤として最も汎用的に用いられる薬剤だと思います。
ニフェジピンよりも「アムロジピン(商品名:アムロジピン)」っていう薬を汎用するので一緒に覚えてください。

重要度:☆☆
プラゾシン ― アドレナリンα1受容体拮抗薬

重要度:☆☆☆
カンデサルタン ― アンギオテンシンⅡ受容体拮抗

重要度:☆☆
ニトログリセリン ― グアニル酸シクラーゼ活性化

重要度:☆☆☆
エナラプリル ― アンギオテンシン変換酵素阻害

降圧剤と昇圧剤と覚えよう!

僕らの体の中で最も重要な組織は「心臓」と「脳」です。
それぞれの器官が役割を全うするため(生きるために)に一定の血流を保つようにシステムされています。

その血流を調整しているのが「血圧の自動調節能」ってやつです。

しかし、
高すぎる血圧や、低すぎる血圧には対応できません。
生命の危機が生じてくるわけですね。

そのため、薬によるサポートが重要になってくるわけです。

自動調節能の働く血圧幅

平均血圧(MAP)が60mmHg 以上160mmHg 未満がその幅です。
それを下回る、上回る場合には、主要臓器の血流は維持できなくなります。

麻酔管理では、吸入麻酔薬による血管拡張や、外科的侵襲による出血により低血圧になることが多いため昇圧剤を持続点滴することが多いです。