プレドニゾロンの薬理作用として適切なのはどれか。

過去問

71回 A問題 問29

難易度:易

プレドニゾロンの薬理作用として適切なのはどれか。
  1. 血圧低下作用
  2. 血糖値低下作用
  3. 抗血栓作用
  4. 抗炎症作用
  5. 免疫抑制作用

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
血圧低下作用

吸入麻酔薬は、全身の末梢血管を拡張するため血圧が低下します。

重要度:☆☆☆
血糖値低下作用

重要度:☆☆
抗血栓作用

重要度:☆☆☆
抗炎症作用

重要度:☆☆☆
免疫抑制作用

解説

俗に言うステロイドですね。
実際の現場でも使われています。

プロスタグランジンやサイトカイン等の
炎症性物質の合成を抑制するため抗炎症作用があり、
同時に免疫抑制作用も持っています。

炎症と言っても細菌性やウイルス性の炎症においては、
免疫抑制によって増殖しやすかったり、易感染性となって他の疾患に罹りやすくなったりと投薬には注意が必要です。

炎症を落ち着かせる作用と裏腹に、
感染症への抵抗力が落ちるというジレンマを抱えているんです。

他の免疫抑制薬

T細胞のカルシニューリンを阻害し免疫抑制作用をしめす、
「タクロリムス」
「シクロスポリン」が重要です。

絶対に覚えて下さい。

「シクロスポリン」と非常に名前の似ている
「アザチオプリン」という免疫抑制薬があります。

「アザチオプリン」はカルシニューリン阻害ではなく、
生体内でメルカプトプリンを生成することによる免疫抑制作用なので別物です。

この違いは良く出題されるので、間違わないように!