刺激性下剤はどれか。

良問

71回 A問題 問27

難易度:易

刺激性下剤はどれか。
  1. ヒマシ油
  2. ピコスルファートナトリウム
  3. ラクツロース
  4. グリセリン
  5. 硫酸マグネシウム

1.a, b 2.a, e 3.b, c 4.c, d 5.d, e


選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
止瀉薬(下痢止め)と瀉下薬(便秘治療薬)を区別しましょう!

重要度:☆☆☆
ヒマシ油

刺激性下剤です。

重要度:☆☆☆
ピコスルファートナトリウム

刺激性下剤です。

重要度:☆☆☆
ラクツロース

糖類性下剤です。

重要度:☆☆☆
グリセリン

粘滑性下剤です。

重要度:☆☆☆
硫酸マグネシウム

塩類性下剤です。
これ処方されている人いないですか?マグミットっていう薬です。

他にも「膨張性下剤」があります。
以下より図解で簡潔にまとめています。

解説

下剤の作用機序の外観図を下にしめしました。

刺激性下剤

腸を刺激することで、
蠕動運動を亢進させる薬です。

代表的なのは
「ヒマシ油」
「ピコスルファートナトリウム」ですね。

糖類性下剤

一番覚えるべき下剤です。

ラクツロースは消化されにくいために腸内に残り、
浸透圧を高めることで腸管内への水分分泌を促します。

消化されにくいってのが大事ですね。

代表的なのは、「ラクツロース」です。

ラクツロースは、腸内のNH3+の発生を抑制する特徴があります。

ってことは「門脈体循環シャント」が原因の「肝性脳症」にも使われるってことになりますかね。

塩類性下剤

浸透圧を高めることで腸管内への水分分泌を促します。

代表的なのは
「硫酸ナトリウム」
「硫酸マグネシウム」です。

粘液性下剤

腸で吸収されないので、
そのままウンコを柔らかく、腸内を滑りやすくしています。

とろっとしてますからね、想像しやすいはず。

代表的なのは
「流動パラフィン」
「グリセリン」ですね。

膨張性下剤

水分を保持して膨張することで、
蠕動運動が促進されます。

水分を保持するということから、
ウェットフードに添加物として入っている場合があるそうです。

代表的なのは
「カルボキシメチルセルロースナトリウム」です。