71回 A問題 問27
難易度:易
刺激性下剤はどれか。
- ヒマシ油
- ピコスルファートナトリウム
- ラクツロース
- グリセリン
- 硫酸マグネシウム
1.a, b 2.a, e 3.b, c 4.c, d 5.d, e
選択肢を吟味しよう!
解答のポイント:
止瀉薬(下痢止め)と瀉下薬(便秘治療薬)を区別しましょう!
重要度:☆☆☆
ヒマシ油
刺激性下剤です。
重要度:☆☆☆
ピコスルファートナトリウム
刺激性下剤です。
重要度:☆☆☆
ラクツロース
糖類性下剤です。
重要度:☆☆☆
グリセリン
粘滑性下剤です。
重要度:☆☆☆
硫酸マグネシウム
塩類性下剤です。
これ処方されている人いないですか?マグミットっていう薬です。
他にも「膨張性下剤」があります。
以下より図解で簡潔にまとめています。
解説
下剤の作用機序の外観図を下にしめしました。
![](https://nekoyasiki-hub.com/wp-content/uploads/2023/03/便秘改善薬の概要-800x473.png)
刺激性下剤
腸を刺激することで、
蠕動運動を亢進させる薬です。
代表的なのは
「ヒマシ油」
「ピコスルファートナトリウム」ですね。
糖類性下剤
一番覚えるべき下剤です。
ラクツロースは消化されにくいために腸内に残り、
浸透圧を高めることで腸管内への水分分泌を促します。
消化されにくいってのが大事ですね。
代表的なのは、「ラクツロース」です。
ラクツロースは、腸内のNH3+の発生を抑制する特徴があります。
ってことは「門脈体循環シャント」が原因の「肝性脳症」にも使われるってことになりますかね。
塩類性下剤
浸透圧を高めることで腸管内への水分分泌を促します。
代表的なのは
「硫酸ナトリウム」
「硫酸マグネシウム」です。
粘液性下剤
腸で吸収されないので、
そのままウンコを柔らかく、腸内を滑りやすくしています。
とろっとしてますからね、想像しやすいはず。
代表的なのは
「流動パラフィン」
「グリセリン」ですね。
膨張性下剤
水分を保持して膨張することで、
蠕動運動が促進されます。
水分を保持するということから、
ウェットフードに添加物として入っている場合があるそうです。
代表的なのは
「カルボキシメチルセルロースナトリウム」です。
![](https://nekoyasiki-hub.com/wp-content/uploads/2023/03/瀉下薬まとめ-800x473.png)