若齢犬で好発する腫瘍はどれか。

良問

75回 A問題 問40

難易度:並

若齢犬で好発する腫瘍はどれか。
  1. 皮膚組織球腫
  2. 胸腺腫
  3. 精上皮腫
  4. 副腎皮質腺癌
  5. 膀胱ブドウ状横紋筋肉腫

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
皮膚組織球腫と胸腺腫の知識が必要です。胸腺腫はそもそも猫で多い腫瘍なので動物種の時点で鑑別できます。

重要度:☆☆☆
皮膚組織球腫

重要度:☆
胸腺腫

高齢の猫での発生が多い腫瘍です。FeLV感染猫での発生が多いことも頭に入れておきましょう!

重要度:☆
精上皮腫

重要度:☆
副腎皮質腺癌

重要度:☆
膀胱ブドウ状横紋筋肉腫

恥ずかしながら初めて知りました。参考によれば、「若齢の大型犬」に多い”悪性”の腫瘍のようです。腫瘍の外観が”ブドウの房”状に見えることから、「膀胱ブドウ状横紋筋肉腫」と呼ばれています。

一般的な膀胱腫瘍といえば「移行上皮癌」ですが、まれな間葉系悪性腫瘍として頭に入れておく必要がありますね。

類題を解いてみよう!

皮膚組織球腫に関して

皮膚腫瘤の中で最も多いのは皮膚”肥満細胞”腫です。こちらも超重要なのでしっかり鑑別しましょうね!!!!

精巣腫瘤に関しては、こちらから。良問ですよ!

参考

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma/65/7/65_525/_pdf/-char/en