産卵鶏に多発する骨の疾患はどれか。

過去問

75回 A問題 問54

難易度:並

産卵鶏に多発する骨の疾患はどれか。
  1. 化膿性骨髄炎
  2. 脛骨軟骨異形成症
  3. 捻転脚
  4. 脊椎滑り症
  5. 骨粗鬆症

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
肉用鶏(ブロイラー)は短期間で急激に成長させるために品種改良されており、その異常な成長過程で不良をきたします。特に大きな身体を支える骨・関節の疾患が多いですよ!

重要度:☆☆
化膿性骨髄炎

肉用鶏(ブロイラー)に多いブドウ球菌による感染症です。

発生のピークは鶏舎内での鶏の飼育密度が最大となる時期、さらに骨端軟骨(成長板)が急速に発達する時期と一致するようです。

重要度:☆
脛骨軟骨異形成症

肉用鶏(ブロイラー)に多い疾患です。

重要度:☆
捻転脚

肉用鶏(ブロイラー)に多い疾患です。脛骨や中足骨の発育不良が原因です。

重要度:☆
脊椎滑り症

肉用鶏(ブロイラー)に多い疾患です。胸椎が腹側に変位することにより、脊髄を圧迫します。

重要度:☆☆☆
骨粗鬆症

鶏卵を生産するためにカルシウムが必要である点と、採卵鶏がケージ飼いである点から骨が脆くなりやすいようです。当然、骨折に至るケースもありますよ!

加えて、バタリー病とも呼ばれるブドウ球菌による「浮腫性皮膚炎」も覚えておきましょう!

参考

https://www.vet.meiji.com/la/poultry/adi/pdf/KADI-No11.pdf