殺虫薬の分類とその作用機序の組合せとして正しいのはどれか。

良問

75回 A問題 問31

難易度:並

殺虫薬の分類とその作用機序の組合せとして正しいのはどれか。
  1. ネオニコチノイド系 ― アセチルコリンエステラーゼの阻害
  2. ピレスロイド系 ― グルタミン酸受容体 Cl チャネルの活性化
  3. フェニルピラゾール系 ― γ-アミノ酪酸(GABA)受容体 Cl チャネルの阻害
  4. 有機リン系 ― ニコチン受容体の活性化
  5. アベルメクチン系 ― Na+ チャネルの活性化

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
フィプロニルがフェニルピラゾール系であることが問われています。γ-アミノ酪酸(GABA)受容体 Cl チャネルの阻害」が「フィプロニル」の説明であることは前提なのでしっかり覚えましょう!

重要度:☆☆☆
ネオニコチノイド系 ― ニコチン受容体の活性化

重要度:☆☆☆
ピレスロイド系 ― Na+ チャネルの活性化

重要度:☆☆☆
フェニルピラゾール系 ― γ-アミノ酪酸(GABA)受容体 Cl チャネルの阻害

フェニルピラゾール系といえば「フィプロニル」です。

重要度:☆☆☆
有機リン系 ― ChE(コリンエステラーゼ)の不可逆的阻害

この選択肢は選ばないように。

重要度:☆☆☆
アベルメクチン系 ― グルタミン酸受容体 Cl チャネルの活性化

類題で殺虫剤に強くなろう!

殺虫薬まとめ

以下を参考にしてください!

殺虫薬の系統代表薬作用機序
有機リン系ジクロルボス(DDVP)ChE阻害
カーバメート系カルバリル
ピレスロイド系アレスリンNa+チャネルの活性化
フェニルピラゾール系フィプロニルGABA受容体Cl流入阻害
ネオニコチノイド系クロチアニジンニコチン受容体の活性化
マクロライド系イベルメクチングルタミン酸受容体の
Clチャネルの活性化
昆虫幼若ホルモンルフェヌロン昆虫の幼若化
キチン質合成阻害メトプレンキチン質合成阻害
ChE:コリンエステラーゼ