急性豚鞭虫症に関する記述として最も適切なのはどれか。

過去問

75回 B問題 問16

難易度:難

急性豚鞭虫症に関する記述として最も適切なのはどれか。
  1. かつて野外飼育された肥育豚で多発した。
  2. 発症豚を剖検すると小腸に出血や壊死等の病変が認められる。
  3. 治療薬としてレバミゾールが用いられる。
  4. 成熟卵を経口摂取することで感染する。
  5. 発症豚の糞便から鞭虫卵は検出されにくい。

1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e


選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
かつてオガクズ豚舎で多発した。

鞭虫のキーワードとして”オガクズ豚舎”は重要です。

重要度:☆☆
発症豚を剖検すると盲腸・結腸に出血や壊死等の病変が認められる。

重要度:☆☆
治療薬としてイベルメクチンが用いられる。

重要度:☆☆
成熟卵を経口摂取することで感染する。

重要度:☆☆
発症豚の糞便から鞭虫卵は検出されにくい。

急性発症なので、鞭虫は虫卵を生み出せず虫卵の検出率は低いようです。確実なのは病理解剖にて盲腸・結腸粘膜に多くの虫体が検出することです。

参考

https://www.e-jasv.com/gijutu_pdf/sippei_45_hayakawa.pdf