75回 A問題 問23
難易度:難
リソソームに関する記述として最も適切なのはどれか。
- シトクローム C を放出する。
- タンパク質合成機能をもつ。
- 多数のユビキチンが付加されている。
- 内部は強アルカリ性に保たれている。
- ファゴソームと融合する。
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆シトクローム C を放出する。
ミトコンドリアの説明です。このシトクローム C の放出をキッカケとして「アポトーシス」が生じます。
重要度:☆☆☆
加水分解機能をもつ。
重要度:☆多数のユビキチンが付加されている。
プロテアソームでは、ポリユビキチン(多数のユビキチン)で修飾されたタンパク質を分解します。
重要度:☆☆☆
内部は酸性に保たれている。
重要度:☆☆☆
ファゴソームと融合する。
正解です。細胞内分解機構として重要なものは2つあります。
ファゴソームとリソソームってなにが違うの?
結論:両者は全くことなります。
ファゴソームは、隔離膜から発生し細胞質成分やオルガネラを包みこんだものをいいます。リソソームは加水分解酵素とROS(活性酸素種)をもつオルガネラで、融合することによりファゴソーム内の内容物を消化することができます。
ファゴソームは必要に応じて現れ、消える特殊なオルガネラですね。
※オルガネラ=細胞内小器官
参考
https://yoshimori-lab.com/research/%E6%AF%8E%E5%BA%A6%E3%81%82%E3%82%8A