【獣医師国家試験】循環器1〈血管系の構造と機能〉

まとめ

本記事は、獣医師国家試験の出題基準を一から解説しようとする一大プロジェクトの「循環器系」編の〈血管系の構造と機能〉です。

血管

血管」は大きく「動脈系」と「静脈系」に分類されます。「毛細血管」は「微小循環」の項で説明しますね!

動脈系

動脈系 まとめ

  • 弾性型動脈
  • 筋型動脈

動脈は大きく分けて「弾性型動脈」と「筋型動脈」に分けられます。

心臓付近に存在する「大動脈」「肺動脈」は「弾性型動脈」の代表例で、心臓のポンプ作用を補助的に支えています。ゴムの弾性力と同じく「元に戻る力」により徐々に末梢へと血液は送られます。

「弾性型動脈」は中膜に弾性線維が多く「弾性膜」を形成しますが「内弾性膜」は存在しない点は「筋型動脈」との違いとして重要です。

一方で「筋型動脈」は、中膜に存在する”平滑筋”を収縮させることにより血液供給量を変えます。

この筋型動脈の直径が0.3 mm 以下であれば「細動脈」と呼び、細い分血管抵抗が増しています。さらに毛細血管の血流を調節もしています。

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