【獣医師国家試験】呼吸器系2〈胸腔・胸膜の構造と機能〉

まとめ

本記事は、獣医師国家試験の出題基準を一から解説しようとする一大プロジェクトの「呼吸器系」編 第2弾「胸腔・胸膜の構造と機能」です。

胸膜

胸膜

「胸膜」に関して。胸膜は次の2つの膜で構成されています。

胸膜

  • 壁側胸膜(心膜胸膜)
  • 臓側胸膜(肺胸膜)

この臓側とは「肺」を示しています。そして2つの膜の間に空間が存在し、この領域を「胸膜腔(胸腔)」といいます。胸膜腔は陰圧になっており、生物が外呼吸するために必要です。

「肺に穴が開きました!」というのは、動物の場合多くは外傷性に壁側胸膜が敗れて胸膜腔の陰圧が解除された状況をいいます。当然陰圧が解除されるため、息を吸うことができません。人間では、臓側胸膜が破れる疾患を「自然気胸」といいますよね。

また、胸膜腔に水が溜まる病態を「胸水貯留」といいます。

Nekoyasiki
Nekoyasiki

肺水腫は肺実質が水浸しになるため、病態は全く異なるので注意が必要です!

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