【獣医師国家試験】運動器1〈骨の構造と機能〉

まとめ

本記事は、獣医師国家試験の出題基準を一から解説しようとする一大プロジェクトの「運動器系」編の第1弾です。

軟骨 組織

軟骨組織は「軟骨細胞」と「軟骨基質」から構成されています。軟骨は血管も神経もリンパ管も欠いています。

軟骨の種類 まとめ

  • 硝子軟骨
  • 弾性軟骨
  • 線維軟骨

硝子軟骨は「関節軟骨」・「骨端軟骨」・「肋軟骨」・「喉頭軟骨」が代表的で、基質はⅡ型コラーゲンになります。名称に〜”軟骨”とつけば基本的に硝子軟骨でOKです。

弾性軟骨は「耳介」「喉頭蓋」が代表的で、コラーゲンではなく弾性線維が主体になります。

線維軟骨は「椎間円板」・「関節半月」・「関節円板」・「骨盤結合」・「腱と骨の結合部」が代表的で、基質はⅠ型コラーゲン(最もありふれた)になります。骨と骨の間の軟骨に多く、クッションの役割を果たします。おそらく、硬すぎず、柔らかすぎないのがいいのでしょうね。

軟骨の形成

軟骨芽細胞が、軟骨基質を周囲に分泌し、
完全に取り囲まれるようになった細胞を「軟骨細胞」とよびます。

軟骨細胞は、軟骨小腔と呼ばれる小部屋に閉じ込められ、成長が進むにつれて部屋が狭くなります。

軟骨細胞は分裂し、再区画化され各自の軟骨小腔をもつ(「間質成長」)。軟骨の間質成長は、胎児期にのみ行われ、生後は付加成長が主体となります。

一方で「付加成長」は、軟骨膜の細胞が軟骨芽細胞に分化し軟骨基質を周囲に分泌して大きくしていきます。

ひつじくん
ひつじくん

軟骨には血管がないのに、どうやって血液供給を受けているの?

Nekoyasiki
Nekoyasiki

軟骨の表面には「軟骨膜」とよばれる結合組織が存在していて、そこに神経と血管が通っているよ!軟骨では軟骨膜・軟骨基質が栄養供給に重要なんですね!

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