【獣医師国家試験】行動学 総論

まとめ

本記事は、獣医師国家試験の出題基準を一から解説しようとする一大プロジェクトです。

獣医学の基本的事項の「Ⅱ生殖と行動」編、「遺伝学の応用」です。

行動学の基本概念

行動学研究の4分野〈究極要因、至近要因〉

動物行動学者のティンバーゲンは、
動物の行動を理解するために以下の4つの問いを提唱しました。

ティンバーゲンの4つの問い

  • 究極要因
    1. 【機能(適応)】ある行動がどうして、何のために起きるのか
    2. 【系統発生(進化)】ある行動がどのように進化してきたのか
  • 至近要因
    1. 【メカニズム(機構)】ある行動がどのようにして起きるのか
    2. 【個体発生(発達)】ある行動がどのようにして発達するのか

種レベルの進化的なメカニズムを「究極要因(進化要因)」と、
個体レベルのその行動を直接的に促すメカニズムを「至近要因(直接要因)」と呼び大別されます。

これらの問いに対する説明は、
同時に成り立ち、どれか1つでも欠けると完全な説明にはなりません。

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