本記事は、獣医師国家試験の出題基準を一から解説しようとする一大プロジェクトの「循環器系」編の第2弾です。
(ΦωΦ)
心臓
心臓の外部構造
心臓の外部構造 まとめ
心臓の内部構造は、表面側から溝として確認できます。
心房と心室を上下に区分けしているのが「冠状溝」、
左右の心室を区分けしているのが「円錐傍室間溝(左室間溝)」および「洞下室間溝(右室間溝)」になります。
「円錐傍室間溝(左室間溝)」が遠位3分の1までなのに対し、「洞下室間溝(右室間溝)」は心尖まで伸びています。

Nekoyasiki
静脈血の受け口である「冠状静脈洞」や「大静脈洞」の”下部”から始まっていることから”洞下”室間溝と呼ばれているよ!
大動脈弁の上方にある「大動脈洞」から、心臓の主要な栄養動脈である「冠状動脈」が左右1本ずつ起始します。
「左 冠状動脈」は回旋しながら一部「円錐傍室間溝(左室間溝)」へと分岐します。同様に「右 冠状動脈」は回旋しながら一部「洞下室間溝(右室間溝)」へと分岐します。

Nekoyasiki
冠状動脈は吻合せず盲端になっているからね!動物ではないけど、ココに塞栓が起こると「心筋梗塞」と呼ばれるいるよね!
心臓からの静脈血は、
「円錐傍室間溝(左室間溝)」の「大 心臓 静脈」、「洞下 室間溝(右室間溝)」の「中 心臓 静脈」に入って合流し、最終的に右心房の「冠状静脈洞」に流入します。

