猫の鼻咽頭ポリープに関する記述として最も適当なのはどれか。

過去問

75回 B問題 問65

難易度:難

猫の鼻咽頭ポリープに関する記述として最も適当なのはどれか。
  1. 鼓室胞にも病変が生じやすい。
  2. 10 歳齢以上で発生率が増加する。
  3. 診断にはX線腹背像で咽頭部の軟部組織陰影を確認する。
  4. 切除のために軟口蓋の切開が必要である。
  5. 良性病変であり、再発の報告はない。

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆
鼓室胞にも病変が生じやすい。

鼻咽頭ポリープの発生部位は”耳管や中耳”で鼻咽頭方向へ大きく進展します。症状は神経症状に加えて、鼻咽頭にまで及べば上気道閉塞による呼吸器症状が見られます。

重要度:☆☆☆
若齢以上で発生率が増加する。

若齢においては感染性の鼻炎との鑑別が必須なのでレントゲン検査は重要ですよ!

重要度:☆☆☆
診断にはX線ラテラル像で咽頭部の軟部組織陰影を確認する。

軟口蓋が腹側に変位します。

重要度:☆☆☆
切除のために軟口蓋の切開が必要な場合がある。

外科でしか症状の改善は見込めません。

重要度:☆☆☆
良性病変であり、再発の可能性がある

鼻咽頭ポリープは”非” 腫瘍性の構造物です。

「鼓室胞骨切り術」と「ポリープ切除」をどちらも行うと再発の可能性は低くなるようです。

参考

https://www.sagamigaoka-ac.com/wp-content/dr_file/pdf/training_120207_01.pdf

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