非再生性貧血がみられる牛の疾患はどれか。

過去問

75回 A問題 問71

難易度:易

非再生性貧血がみられる牛の疾患はどれか。
  1. ワラビ中毒
  2. 産褥性血色素尿症
  3. アナプラズマ症
  4. タイレリア症
  5. バンド 3 欠損症

選択肢を吟味しよう!

解答のポイント:
赤血球が作られるのは”骨髄”です。骨髄が抑制されると貧血を改善できないので”非”再生性貧血となります。

重要度:☆☆☆
ワラビ中毒

ワラビに含まれる「プラキロシド」は骨髄抑制がかかるため”非”再生性貧血が生じます。加えて、血液凝固障害により血尿が出ることも覚えておきましょう!

重要度:☆
産褥性血色素尿症

低リン血症の進行に伴い、溶血が生じるようです。骨髄は抑制されていないので再生性の貧血に分類されます。

重要度:☆
アナプラズマ症

赤血球寄生の偏性細胞内寄生細菌になります。

重要度:☆
タイレリア症

いわゆるピロプラズムで、血液寄生の原虫です。同じ仲間にバベシアがいます。マダニが媒介します。

重要度:☆
バンド3欠損症

赤血球を構成する膜タンパク質(バンド3)が
遺伝的に欠損していることにより、溶血しやすくなる黒毛和種特有の疾患です。

一般的には遺伝性疾患は劣性遺伝ですが、
バンド3欠損症は常染色体優性遺伝なので覚えてくださいね!!

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