猫の慢性腎臓病末期における検査所見として適当でないのはどれか。

良問

74回 A問題 問70

難易度:易

猫の慢性腎臓病末期における検査所見として適当でないのはどれか。
  1. 低リン血症
  2. 非再生性貧血
  3. 代謝性アシドーシス
  4. 高クレアチニン血症
  5. Symmetric dimethylarginine(SDMA)の上昇

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆☆☆
リン血症

重要度:☆☆☆
非再生性貧血

腎機能が低下するため、腎臓からの「レニン」分泌が低下し”非”再生性の貧血を引き起こします。

重要度:☆☆☆
代謝性アシドーシス

尿毒症による血液中の硫酸・リン酸イオンは緩衝作用により重炭酸イオンと反応しアニオンギャップを上昇させます。

結果として重炭酸イオンが減るため「代謝性アシドーシス」が生じます。代償反応として呼吸数が増加し体内に溜まった酸を二酸化炭素として排出します。これを「呼吸性アルカローシス」といいます。

重要度:☆☆☆
高クレアチニン血症

重要度:☆☆☆
Symmetric dimethylarginine ( SDMA ) の上昇

一般的に腎機能の低下をはかる血液検査項目は「CRE(クレアチニン)」となりますが、腎機能が75%低下してはじめて上昇します。一方で「Symmetric dimethylarginine ( SDMA ) 」は25%の低下で上昇します。

比較的早い段階での腎機能低下を検出できる点で優秀なんですね!

類題はこちら!

参考

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