心筋が同調して収縮することを可能にする細胞接着装置はどれか。

過去問

74回 A問題 問24

難易度:並

心筋が同調して収縮することを可能にする細胞接着装置はどれか。
  1. デスモソーム
  2. ヘミデスモソーム
  3. 密着結合
  4. ギャップ結合
  5. 接着結合(アドへレンス結合)

選択肢を吟味しよう!

重要度:☆
デスモソーム

細胞と細胞を接着するためのタンパク質です。接着因子は「カドヘリン」になります。

この接着因子カドヘリンスーパーファミリーである「デスモグレイン」に対する自己抗体に疾患を「天疱瘡」といいます。

重要度:☆
ヘミデスモソーム

細胞と”基底膜”を接着するためのタンパク質です。接着因子は「インテグリン」になります。

この基底膜を自己免疫により攻撃してしまう疾患を「”類”天疱瘡」といいます。基底膜は、表皮と真皮の境界を作っているため、基底膜が攻撃され剥がれると表皮”下”の水疱が形成されます。

重要度:☆
密着結合(タイトジャンクション)

この結合は、主にバリア機能としての役割をもちます。細胞外の物質が細胞と細胞の間隙から侵入されると困ります。密着結合を可能にしているのが「クローディン」と呼ばれるタンパク質です。

牛の「過長蹄」や「腎機能低下による尿毒症」がポイントになる常染色体劣性遺伝病である「クローディン16欠損症」と関連付けて覚えましょう!おそらく密着結合が不安定な故、再吸収が正常に行えず機能不全になっているだろうと僕は考えています。

重要度:☆☆☆
ギャップ結合

この結合様式は、細胞間コミュニケーションが役割です。細胞間での物質移動を可能にするため、コネクソンと呼ばれるタンパク質によりトンネルが作られています。コネクソンはコネ”キシン”の6量体です。

重要度:☆
接着結合(アドへレンス結合)

デスモソームやヘミデスモソームとの大きな違いは、細胞内を横断している点ですね。

細胞間結合 まとめ

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