73回 B問題 問50
難易度:並
犬の赤芽球癆に関する記述として最も適当なのはどれか。
- 高齢で発症することが多い。
- 重篤な再生性貧血を特徴とする。
- クームス試験は通常陽性を示す。
- 骨髄での骨髄芽球/赤芽球細胞比(M/E 比)は非常に高い。
- 治療としてビンクリスチンを投与する。
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆高齢で発症することが多い。
重要度:☆☆
重篤な非再生性貧血を特徴とする。
赤芽球を作れないので、もちろん赤血球を供給することはできないです。
重要度:☆クームス試験は通常陽性を示す。
免疫介在性溶血性貧血の説明です。
重要度:☆☆
骨髄での骨髄芽球/赤芽球細胞比 ( M/E 比 )は非常に高い。
要するに赤芽球が少なく、骨髄芽球が沢山!ということです。正常では M : E = 1:1程度なようですが、赤芽球癆の子ではM/E 比が100を超えることもあるようです。
重要度:☆☆
治療として免疫抑制薬を投与する。
赤芽球癆は治療可能です!輸血もそうですが、一般的にはシクロスポリン(免疫抑制剤)やステロイド、その併用が効果的なようです。
骨髄穿刺が最適な部位ってどこなの?
結論:上腕骨の”近位端”と、大腿骨の”近位端”です!
ちなみにですが、骨髄穿刺針というのが販売されています。