73回 A問題 問16
難易度:易
猫カリシウイルス感染症に関する記述として正しいのはどれか。
- 猫汎白血球減少症との類症鑑別が必要である。
- 有効な治療法はない。
- ウイルスは主として腸管の細胞で増殖する。
- 弱毒生ワクチンおよび不活化ワクチンが市販されている。
- 回復した猫がキャリアーになることが多い。
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
猫ウイルス性鼻気管炎との類症鑑別が必要である。
重要度:☆☆
有効な治療法はある。
遺伝子組換え型ネコインターフェロン(商品名:インターキャット)があります。
ちなみに猫ウイルス性鼻気管炎にも有効です。
僕はおまじない程度だと思っていますが、、、これから使ってみてレビューしたいですね。
重要度:☆☆
ウイルスは主として気道粘膜で増殖する。
重要度:☆☆☆
弱毒生ワクチンおよび不活化ワクチンが市販されている。
重要度:☆☆☆
回復した猫がキャリアーになることが多い。
解説
カリシウイルス感染症ももちろん重要ですが、
ヘルペスウイルスによる「猫ウイルス性鼻気管炎」との鑑別が重要です!
猫ウイルス性鼻気管炎 vs 猫カリシウイルス
ヘルペスウイルスの症状は「目」に出ることが多いです。
特徴的な症状として「樹皮状潰瘍」がありますよね。
カリシウイルスの症状は「口腔内」に出ることが多いです。
口腔粘膜のびらん・潰瘍が特にそうですよね。
これらは、コアワクチンでありますが抗体価が十分であっても完全には防げないため症状の軽減目的として使用されています。