73回 A問題 問67
難易度:易
犬と猫において多食の原因となる疾患はどれか。
- 甲状腺機能亢進症
- 副腎皮質機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 副腎皮質機能低下症
- 上皮小体機能亢進症
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
甲状腺機能亢進症
高齢猫の「沢山食べているのに太らない」状況が起こります。さらに血液検査で肝数値(特にALP)の上昇が見られた場合に疑いたい疾患代表ですよ!
猫ALKPの上昇で疑うべき鑑別リスト
重要度:☆☆☆
副腎皮質機能亢進症
特徴的な所見として「腹囲膨満」があります。いわゆるお腹パンパンな状態です。
この原因は単に多食による体重増加だけではありません。
例えば肝細胞はグルココルチコイド変性を引き起こし肝腫大が起こります。肝臓が重くなるわけですね。グルココルチコイドはコラーゲンを破壊するので皮膚が薄くなりますよね(菲薄化)。
内臓が重くなって、皮膚が薄くなれば「腹囲膨満」をイメージしやすくないですか?
重要度:☆
甲状腺機能低下症
犬で有名な疾患です。代謝が落ちるため、低体温が起こりえます。
重要度:☆
副腎皮質機能低下症
重要度:☆
上皮小体機能亢進症