72回 B問題 問73
難易度:並
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆
分娩時および産褥期の子宮への細菌感染が直接的な原因である。
重要度:☆☆
暗赤色の粘液の排出がみられる。
悪露の貯留や、漏出がみられます。
悪露ってなんだ?
結論:子宮や子宮頸管や膣からの血液が混ざった粘性の分泌物です。
本来2週間程度で完全に排出されますが、子宮筋の運動が不十分な場合、悪露が子宮内に滞留します。それを「胎盤停滞症」といいます。
「産褥性子宮炎」と「胎盤停滞症」は併発していることが多いので、一緒に覚えて下さい。
重要度:☆☆
食欲停止、体温上昇、頻脈などが認められる。
正解です。一般的な細菌感染に起こりそうな症状ですね。
重要度:☆☆確定診断には超音波診断装置が必要である。
細菌感染症なので、排出された悪露の状態を検査します。
重要度:☆☆
抗生物質で治療する。
解説
「産褥性子宮炎」は、
産褥期の細菌感染による子宮炎です。
この疾患の何が面倒かというと、その後慢性的な子宮内膜炎に移行し、
子宮の回復が遅れたり、受胎が悪くなる可能性があります。
産褥期は、分娩後の期間です。