72回 A問題 問13
難易度:易
神経細胞の興奮に関する記述として正しいのはどれか。
- 1 点の刺激で細胞の両方向へ伝導する。
- 1 本の神経線維の興奮が隣接する線維に伝わる。
- 無髄神経では興奮は跳躍伝導する。
- 神経線維の太さは伝達速度に影響しない。
- 無髄神経の伝導速度は有髄神経よりも遅い。
1. a, b 2. a, e 3. b, c 4. c, d 5. d, e
選択肢を吟味しよう!
解答のポイント:
選択肢d,eで選択肢を絞れれば、簡単です。
重要度:☆☆☆
1 点の刺激で細胞の両方向へ伝導する。
正解です。
「両側性伝導」と言います。伝導の三原則のうちの一つです。
重要度:☆☆☆
1 本の神経線維の興奮が隣接する線維に伝わらない。
「絶縁性伝導」といいます。これも伝導の三原則のうちの一つです。
樹状突起から、他神経細胞シナプスからの刺激を受け取ります。
このニューロン間での刺激によって電位が上下し、興奮するかどうかが決まります。
興奮しても隣接する線維に伝わることはない!というわけです。
重要度:☆☆☆
有髄神経では興奮は跳躍伝導する。
重要度:☆☆☆
神経線維の太さは伝達速度に影響する。
重要度:☆☆☆
無髄神経の伝導速度は有髄神経よりも遅い。
選択肢c,d,eはまとめて説明します。
ランビエの絞輪は有髄神経にあり、
跳躍伝導するため伝達速度が速いです。
また有髄神経は無髄線維に比べ太いです。
解説
伝導の三原則というのがあります。
- 両側性伝導
- 絶縁性伝導
- 跳躍伝導