(ΦωΦ)
71回 A問題 問6
難易度:易
哺乳類家畜の視覚器に関する記述として正しいのはどれか。
- 角膜には血管が分布していない。
- 犬は虹彩顆粒が発達している。
- 眼房水は前眼房から後眼房の方向へ流れる。
- 毛様体筋は横紋筋からなる。
- 豚は細胞性輝板をもつ。
解説
角膜には血管が分布していない。
ウマは虹彩顆粒が発達している。
この虹彩顆粒によって個体識別が可能らしいです。
眼房水は後眼房から前眼房の方向へ流れる。
眼房水は「毛様体」で作られ、後眼房→前眼房へと流れます。その後、虹彩と角膜の間の隅角からシュレム管を通って排出されます。
角膜細胞はこの眼房水から栄養を供給しているため、血管が分布していなくても生きていけます。やったぁ!
この隅角が狭窄・閉鎖することにより眼房水が溜まって「緑内障」になる可能性があります。
この隅角を広げてあげればいいわけですが、あなたならどうしますか?
縮瞳薬ってのが選択肢の一つにあります。交感神経を遮断あるいは、副交感神経を刺激する(ピロカルピン)ことで縮瞳させます。ピロカルピンは大学で使っていました。
この薬により虹彩が伸びて縮瞳します。つまり虹彩が伸びることにより隅角が広がり眼房水の排出が進むため緑内障の症状改善に使えるんです!すごい!!
類似問題はこちらから。
毛様体筋は平滑筋からなる。
毛様体筋は水晶体に付着した平滑筋で、ピントを完全自動で調整してくれるイカした筋肉です。
豚は線維性輝板をもつ。
有蹄類は、「線維性輝板」です。
有蹄類って草ばっか食べてるイメージから線維性って覚えました。
輝板(タペタム)の位置は下記に示すとおりです。
角膜に血管があったら、血管が邪魔で目が見えません、、、
もちろん角膜に傷ができたら血管が作られます。結膜充血っていうやつですね。