71回 A問題 問47
難易度:易
マイコプラズマ属細菌の説明として適切でないのはどれか。
- 孔サイズ 0.45 μm のろ過膜を通過する。
- 一般生物の遺伝暗号の終始コドンをトリプトファンとして使用する。
- ペニシリン系抗菌薬に感受性がある。
- 牛肺疫の原因菌を含む。
- 平板寒天培地上のコロニーは目玉焼き状を呈することがある。
選択肢を吟味しよう!
重要度:☆☆☆
孔サイズ 0.45 μm のろ過膜を通過する。
一般細菌は、通過できない孔サイズ 0.45 μmのろ過膜を
「マイコプラズマ」は通過できます。
要するに、一般細菌と比べて随分と小さいわけですね。
重要度:☆☆☆
一般生物の遺伝暗号の終止コドンをトリプトファンとして使用する。
終止コドンで、本来はタンパク質の翻訳がストップするはずが、、、
マイコプラズマでの終止コドンは
「トリプトファン」として読まれるため、タンパク質の翻訳は続行します。
遺伝暗号が普遍的である、
という以前までの常識を覆した非常に大きな発見です。マジで尊敬。
重要度:☆☆☆
ペニシリン系抗菌薬に感受性がある。
マイコプラズマは細胞壁を持たないため、
βラクタム系の抗生物質は効きません。
重要度:☆☆☆
牛肺疫の原因菌を含む。
重要度:☆☆☆
平板寒天培地上のコロニーは目玉焼き状を呈することがある。